「もののふ」という美しい渓流ルアー

ミノー
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今回はバスディから発売されている『もののふ』というルアーについての記事を書いていこうと思います。

このルアーは渓流域で使用できる50s・45s・35sの3パターンが発売されていますが、どれも美しいですね。

最近はこのミノーが結構人気らしく、僕も色々名前を聞き及んでおりましたが、一体どんなルアーなのかと興味津々。

というわけで、頂いたもののふを手に早速渓流に行ってきました。

結論からいえば

「なんとも使いやすいヘビーシンキングミノー」

といった所でしょう。

それはアベレージをひたすら突き詰めていて、誰にでも使いやすい渓流ミノーを目指した結果。

ただひたすらに「あらゆるシュチュエーションで魚を釣る」という事に特化している印象。

まさに実質剛健というか、派手さよりも実を取っています。

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もののふをレビュー

もののふとは、バスディから発売されている渓流ミノーです。

このルアーは渓流の持つ「美しさ」をとても重要視しているらしく、その美を多くの人々に届けたいという思いから作られている・・・とのこと。

たしかにその通りで、このルアーは外見がとても美しい。

とてもインジェクション(合成樹脂から作られている)ルアーとは思えない美しさ。

おまけにパッケージの中に詰められているクッション用の素材もハンドメイドっぽい。

ということもあり、もしこのルアーを何も知らずに見たら「すごい綺麗なハンドメイドだね」と言ってしまいそう。

実際にハンドメイドライクな外観をしていますし、要所にアルミも使用している。

さらに全体のフォルムや、背の張り方なども綺麗。

これは渓流での実釣性能はもとより、ルアーを持つ所有感を満足させてくれるアイテムだと感じました。

では、まずはもののふの3つのバリエーションについて見ていきましょう。

もののふ50s

スタンダードサイズの50Sはあらゆる渓流域で使用可能なモデルです。

全長は50㎜、重量は4.6g、フックサイズは#12。

メインの使い方は渓流での釣り上がりですが、ダウンクロスの釣りにも対応。

ただ巻きではリップでしっかりと水を受けたウォブリングアクションを繰り出してくれます。

あらゆるシュチュエーションで使えるルアーであり、本流から源流域と使い方は幅広いです。

アピール力も抜群であり、川幅がある程度ある場所での釣りではこちらの出番となります。

もののふ35s

小さいけれど性能は恐ろしく高い!スレた渓流魚に効果が抜群なのが35sです。


全長35mm、重量3.0gという小粒ながら高い比重を活かし、ピンスポットを撃ちぬくアップクロスの釣りに高い威力を発揮します。

また、もののふ35sのフォール速度は緻密に計算されており、小さな渓流でも速く落ちすぎず、なおかつ浮きすぎない絶妙なバランス感。

小さな渓流で普段良く釣りをする人にぜひおすすめのミノーです。

もののふ45s

もののふ45sは源流や少渓流でのヤマメやイワナをターゲットにした釣りでは最も活躍するサイズです。

全長は45mmで、重量は4g、フックサイズは#14。

スレた魚や50sに反応しない渓流魚でも、45sに反応することが多いこともあり、釣果を出したい多くの渓流アングラーにとっては、50sよりも45sのほうが好みでしょう。

使用感は50sに比べてテンポが早くスピーディーとのこと。

フォール姿勢も若干テール側から落ちていくため、後方重心のヘビーシンキングミノーらしいテンポの速い釣りを展開できます。

キャストアビリティはもちろん良好。渓流での強い武器になるでしょう。

もののふ渓流インプレ

もののふを使って感じるのは、とにかく「程よい心地よさ」が詰まっているミノーだと思いました。

キャスト、フォール、リトリーブ、トゥッチイからのアクションと、あらゆる場面が心地良い

尖りすぎず、けれどもしっかり動くという基本性能から考え抜かれたルアー。。。なんですが。

逆にかえってそれが不思議。

普通なにかしら尖った性能を入れてくる事が多いので「逆にこれは無かった」と思ってしまう。

しかも、そのバランス感により誰にでもおすすめできますし、逆に「もののふがダメ」というシュチュエーションが思いつかないですね。

高いキャスタビリティ

まずはキャスタビリティですが、これはもう抜群。

渓流では何一つもうしぶんが無く、投げて心地良ルアーです。

といっても、じつはこのルアーは後方重心に設計されているわけではない。なのでお尻を前方向けてスカーンとかっ飛んでいくわけではないです。

ところが、このルアーの投げ感はとても良い。

幾度もテストして、後方重心でなくとも高いキャスタビリティを出すよう設計されているのが伺えます。

中層を意識した適度なウェイトバランス

もののふシリーズはどれも「沈みすぎず」「浮きすぎず」という、絶妙なレンジキープをしてきます。

このレンジキープがなんとも不思議でして。

他のヘビーシンキングよりも、なんというか「水の中にただよう」感じを受けます。

例えるなら、もっと沈むかなと思ったら沈まず、もっと浮くかなと思ったら浮かない。

丁度よく中層をキープし続ける不思議な感じです。

僕が使う他のヘビーシキングミノーは、基本的には「よく沈む」ものが多く、そうではないものは「沈みにくい」というタイプが多いんですが、このルアーは丁度その中間に位置していて、今までに無いレンジキープをしてくるんです。

そのせいか、使っていて「んん?なんだこのルアーは?」とつい思ってしまう。

今までは沈むルアーを連続トゥイッチで浮かせて中層のレンジをキープしてたんですが、このルアーは特にそういった事をせずとも良い。もう少し慌てず、アクションを掛けることに集中できる。

この操作感を知ると、他のヘビーシンキングが「なんか沈むの速すぎるな」と思っちゃったり、「なんかこれ浮きすぎるな」と思ったりしちゃう。

つまり、めちゃくちゃアングラーの狙うレンジの「アベレージ」に合わせてきてるんですね。うーんすごいぞもののふ。

間を演出しやすく高いアピール力がある

そしてもう一つ思ったのは、なんだか妙にアクションの間が長いんですね。

おそらく浮力の調整の結果なんでしょうが、ヒラヒラヒラとなんとも綺麗にルアーが動く。

しかも体高があるゆえに、しっかりとルアーが倒れ込んでヒラを打つ。

そのフラッシングはかなり強烈で、魚へのアピール力は抜群。

しかも所有欲を満たしてくれる美しいデザインが水中で踊る踊る。

使っていて「これは綺麗なアクションだな」と、魚より人間のほうが夢中になる位です。

もののふとアベレージを突き詰めた実質剛健なルアー

もののふという勇ましい名前から、なにか超攻撃なヘビーシンキングミノーを連想していた僕。

しかし、実際に使ってみて感じた高い基本性能と、あらゆるシュチュエーションに対応する能力。そして使いやすさなどから『アベレージを極めにきたルアー』なのだと感じました。

アベレージってことは普通ってこと?

と思うでしょうが、僕からしたらこれは普通ではないですね。

やっぱりどこか変わった所を打ち出すミノーが多いなかで、あえて基本、あえてのアベレージ、すべてにおいての「使いやすさ」を追求しようというルアーは、もうそのコンセプト自体が尖っちゃってますからね。

見た目も美しく、これは手に入れて間違いないルアーだと確信しました。

ミノー
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道北貧釣

コメント

  1. 渓流のしまっちゃうおじさん より:

    はじめてコメントさせて頂きます。
    もののふ、良いですよね!
    私も使っていてこのルアーは「いつでも、どこでも」良く釣れるルアーだなと思ってます。
    ただ、このルアーにも欠点があって他のルアーに比べて塗装が剥がれるのが物凄く早いのとリップも結構すぐ折れます。
    上手な人なら木や岩なんかに当てないんでしょうが私はまだまだ下手なのでルアーを良く障害物にあててしまうので初心者にはコスパが悪いかもしれません。
    そして「いつでも、どこでも」釣れてしまうのでルアーローテーションをしなくなりやすいです。
    私も実際、もののふを使っていて反応がなかったりなくなったりしたらルアーローテーションせずに次のポイントを目指す様になってしまった時期があったのですがある日ふともののふで反応が無かったポイントでサスペンドミノーを使ったら狂った様にアマゴがチェイスしてきた事があって一つのルアーを過信するのは良くないなと実感しました。
    あくまでも渓流ルアーで大切なのはレンジであったりアクションでありルアーはその道具でしかないと理解した上で使う事が一番大切なんでしょうね。

    といいながらも一つだけもののふ45をルアーケースにいつも潜ませております。
    なんと言おうとよく釣れるのは事実ですからね笑