スミスから販売されているエリアトラウト専用トップウォーター、パルダムをついに手に入れました。
このルアー、渓流でペンシルベイトを使いはじめてから
以前は自作のペンシルベイトを使っていたのですが、ヘドンのザラスプークなども導入し、いよいよ僕のタックルボックスにトラウト用ペンシルベイトが増えてきたのです。
そこにきて、ついに本格的なトラウト用ペンシルベイトとのご対面ですよ。
これを運命(ディスティニー)と言わずして何と呼ぶのか。
まさに出会うべくして出会った僕とパルダム。
その喜びのあまり、僕はついに疑似アクアリウムなるものを初めてしまったのです。
パルダムを飼育してみよう
パルダムを購入した僕は家に帰り、まじまじと眺めていました。
こんな可愛いルーアはそう居ない。
それは間違いないのですが、その大きな目が僕に訴えかけてくるんです。
でも季節は真冬に突入しようという頃で、すぐに釣りにいけない。
しかし水に入れてあげないと、なんだかパルダムが可哀そうで仕方ない。
・・・だったら。
と、僕は思い付き、すぐに水槽に入れてみました。
するとこの通り、なんとも生き生きと泳いでいるじゃありませんか。
僕「可愛いよ、可愛いよパルダム・・・おーよしよし!」
と、水槽の中をスーっと無表情で泳ぎ続けるパルダムの姿を眺めていました。
これは最近僕がはじめた疑似アクアリムというもの。
説明しましょう。
実は最近、アクアリウムを始めようと思っているのですが、生き物を飼う上で非常にプレッシャーが高い。
もし、飼育に失敗したらどうしよう。
僕みたいなダメ人間に、アクアリウムなんて出来るんだろうか?
もし今以上の貧困に陥って餌代すら買えなくなったらどうしようか?
なんて不安に駆られていたのですが、ある時ふと思ったのです。
そうだ、まずはルアーを飼ってみよう。
と思い、自分の力でルアーを飼育することにしたのです。
疑似アクアリムのメリットは、何と言っても手間のかからないこと。
濾過もポンプもサーモもクーラーも水草も必要なし。
もちろん水質管理の必要もなく、お風呂に入った残りの水を入れても問題ありません。
さらに飼育の末、雌と雄のルアーを要れたなら。
絶対交尾するじゃないですか?
そうしたら、絶対卵産むじゃないですか?
羽化するじゃないですか?
ルアーの幼魚が生まれるじゃないですか?
もう無限ルアー発生装置じゃないですか?
ああだめだ、もうだめ、もう夢しか含まらない。
あまりに天才すぎる。ごめんみんな神の領域まできたわ。ついに完全永久機関を作り上げる男になったわ。
これでルアー購入という資本主義スパイラルから抜け出し、釣りを完全独立した自らのためのミクロ主義としてスタンドアローンできる。
というわけで、まずは僕が飼育するパルダムちゃんについて詳しく解説したいと思います。
スミスのウッド性ペンシルベイト
パルダムはスミスのウッド製ペンシルベイトです。
エリアトラウト(管理釣り場)を主軸に作られたモデルなんですが、まぁマニアックですね。
渓流用のトップはポッパーがメインとなっており、ペンシルの数はかなり少なめ。
しかもウッド製じゃないですか。これはかなり珍しいぞ!
ってことで喜んで手に入れたわけですよ。
やっぱりトラウトに使えるペンシルベイトってなかなか少ないので、とにかく貴重な一本です。
パルダムのスペック
パルダムの全長は45mm
weightは3g。公式だと「約3g」になっていますが、ウッド製だからでしょね。
タイプはフローティングで、素材はウッド。
気なるの素材の詳細が明かされていないんですが、バルサっぽいんですよね・・・アイの部分に見える木の具合とかが。
ついてるフックはオーナーのカルティバS-55BLM
もちろんバーブレスシングルフックです。
推奨アクションはトゥイチ&ポーズ
公式で推奨されているアクションはトゥイッチと、長めのポーズ。
これはエリアトラウトのトップでよく使われる戦法ですね。
このトゥイッチってのは、おそらくドッグウォークをさせるためのトゥイッチってことなんでしょう。
ちなみにお値段は公式では1800円クラス。
さすがスミスのウッドプラグ。こんな小さくても高いじゃないか。
普通なら貧乏人の僕が買えるわけがありませんが、中古だったのでわずか400円。
ありがたい、本当に中古ショップが有難すぎて、いずれ自作ルアーとして魔界を作りたい。黄色いお店を作りたい。それを黄色いお店に売って黄色いお店で黄色いお店売ってるみたいな多次元構造作りたい。本当に。
パルダムちゃんには色んな亜種がいる
この愛らしく、なんかボケっとしたペンシルベイト。
実はかなりの亜種がいて、そりゃもう面白いカラーがあるんですね。
とくに名前も面白いというか、もうフザけていて、さすがトップって感じですね。
とくのこの「ウキ」っていうカラーがまぁ可愛い。
見た目はウキを意識した逆レッドヘッドって感じ。
こんな遊び心のあるルアーを、あのスミスが作ってるって思うとなんか不思議。
普段渓流やら湖で使うスミスのルアーしか見てないんで、こんな面白いの作ってると思わなかった。
ていうか、カラーを見てると全色集めたくなってきてヤバい。
というわけでパルダムを飼い始めた。
というわけで、パルダムちゃんの飼育をはじめました。
この光景をみた妻に、はやく病院に行ったほうが良いと言われたが無駄です。
僕には大きな野望があるんですから。
この高級ウッドプラグを育て、さらには交配もさせ、ついにはペンシルベイトの無限機関を生み出すという大いなる野望が。
世の中、偉大なことを成し遂げようとする人間は、誰だって初めは笑われるものなの。そこで諦めるのが凡人。天才はここからさらに加速するのです。
パルダムちゃんの浮き姿勢をチェック
水に浮くパルダムちゃんの浮き姿勢をみると、あまり角度がつていませんでした。
弱っているのかもと思って調べると、どうやらベリーフックが無いのが原因かも。
そこでベリーにもフックを付けてみましたが、大して変わらない。
あれ、これはもしかして、元からコレなのか?
たぶん小さなプラグっていうのもあり、あまり角度を付けると沈んじゃうし、これくらいでもドッグウォークできるんでしょうね。
ザラポーチの時はかなりやり難くかったんですが、このプラグはさほどアクションが付けにくいって感じはしない。
ただ、やっぱり小さいペンシルだけあり、アクションをキビキビ付けるのにテクニックが居るみたい。これは育てがいがあります。
パルダムに餌をあげることに
少し元気がなさそうなので、まずは餌やりからです。
ここで弱って死んでしまうなんて悲しみは見たくありません。
それに、僕にはルアー永久製造無限機関を作る夢がある。
ということで、とりあえず近くにあったこれをあげることにします。
トップバリューのトルティーヤチップス(180円)
バジルの香りとトマトの酸味が引き立つイオンが生んだ激安チップス。
このチップスなら、きっとパルダムちゃんも食べてくれるはず。
と思ったらまるで見向きもしません。
なぜでしょうか。
チップスがよくないのか、やっぱりバジルは大人の味すぎたか。
メーカーの公式サイトに餌についても書いてあると思いましたが、何一つ記述がありません。本当にスミスは不親切です。どうなってるんだまったく。
憤慨しつつも、ここで諦めたらパルダムちゃんが餓死してしまう。
そこで二つ目の餌をあげてみることにしました。
猫の餌です。
うちの猫が食べている健康食品。しかも下部尿路結石対策済のスーパーオーガニックフード。
これならきっと食べるだろうとパルダムちゃんの目の前に落としてみます。
だめです、見向きもしません。
だめか・・・うちの猫ならボリボリ食ってるのに。
と思って、もう一度パルダムを猫の餌に近づけてみると。
なんかすごい端っこに逃げている。
しかも凄い怯えてる
全力で隅っこに身を寄せてる
ダメなのか・・・やっぱり猫の餌じゃ。
もしかして、疑似アクアリウムは一筋縄ではいかないのか?
当初は本来のアクアリウムより設備投資が安く育成も簡単だと思っていたのですが、こいつらが何の餌を食うのかまったくわからない。
というか餌をあげないと死んじゃうのかもわからない。
さらに、どう交配させたらもわからない。
どのウィキペディアを見てもわからず、久しぶりにアンサイクロンペディア見たけどそこにも無い。
ていうかパルダムの雌って何?黒金のやつとか雌なの?雄なの?
もうだれか教えて!!
と一人発狂していると
あれ、パルダムちゃん??
パ、パルダムちゃんが餌を食べている!!
なんと、どうやら僕はいきなり答えにたどり着いてしまったようです。
”ペンシルベイトを育てるなら、キャットフードが良い”
これから自宅でペンシルベイトを育てようと思っているかた、ぜひお近くのペットショップでキャットフードを飼ってきてください。ちなみに下部尿路結石防止の鰹味がおすすめです。
パルダムちゃんの浮き姿勢を改造してあげる
きちんと餌を食べてくれたパルダムちゃんですが、やはりこのままの浮き姿勢だと渓流域では使いにくい。
あと、ロングキャストしたあとにアクション付けれるかわからないし、ポーズが使えない時に困る。
ということで、パルダムちゃんを水からだし、テールの端っこに板鉛を少しだけ付けてあげました。
これで少しだけ角度がつき、ショートトゥイッチでドッグウォークができるようになるはず。
お、良い感じですね。
斜め45度で、アイが水から出てる。
これならドッグウォークが出しやすいかも。
僕はポーズで釣るよりも、アクションでチェイスさせて食わせたい派なんです。
パルダムちゃんの飼育はまだ続く
というわけで、今回はスミスのパルダムちゃんの飼育についてでした。
これから大きくなったら交配して子供を産んでくれるかわかりません。
ツイッターで僕がはじめた疑似アクアリウムについてつぶやいた所
「ピーナッツ育ててました」
という猛者が現れましたが、やはり交配はむずかしった様子。
やはり疑似アクアリウムは奥が深い。
今後、渓流の水温が上がったらラインに結んで渓流を散歩させようと思います。
ちなみに、決して違法放流とかではありません。
散歩です。ドッグウォークです。
ネットではシーバスやらトラウトやら、結構色んな魚種に使われているようなんですが、もとが生産数の少ないルアーなんで、あんまり使っている人いませんね。
他の人が使わない、めちゃくちゃ可愛いペンシルが欲しいっていう人。
もしくは、トラウト用トップウォーター欲しいっていう人におすすめかも。
このルアー、見た目が凄い可愛くて僕好み。
これで釣れたら最高な気分にさせてくれそうです。
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