渓流ミノーのコスパ王は一体誰なのか?
日々渓流ミノーの動向を追う僕にとって、この問題は非常に難しい。
渓流ミノーは日々進化を遂げ、毎年のように新たなアイテムが登場してきていますし、このジャンルは小さなルアーメーカーから、大手のメーカーまで参戦率が高いのが特徴で、こぞって様々なミノーが出されています。
その中でも群を抜いてコスパ最強の名をほしいままにしていたのが、ダイワのDrミノーとスピアヘッドリュウキ。
渓流にとどまらず、エリアからソルトウォーターまで、あらゆるターゲットをロックオンした名作ミノー。
しかも超お得な価格ながら、爆釣を約束する性能ゆえに僕のタックルボックスの一軍ルアーに上り詰めたのです。
この最強ともいうべき2代絶対王者超える激安ミノーが存在するのか?
そんな不安を胸に迎えた今シーズンですが、今回はDr.ミノーを輩出したダイワから販売されている渓流用ヘビーシンキングミノー「シルバークリークミノー」を投入することにしました。
ダイワのシルバークリークミノーとは?
ダイワから販売されているシルバークリークミノーは渓流に特化したヘビーシンキングミノーです。
Dr.ミノーが万能性能ルアーなのに対して、こちらはあくまで渓流専用。
形状、ウェイト、アクションと共に渓流のミノーイングに適した形で設計。
いまどきのヘビーシンキングミノーとなっています。
しかもこのミノー、ヘビーシンキングミノーとしてそれなりに高性能ながら、お値段がとてつもなく安い。
渓流に特化したミノーの中では断トツのコストパフォーマンスとも噂されています。
ちなみに公式ページはこちらですので、気になる方はチェックしてください。
シマノ:シルバークリークミノー
シルバークリークミノー 平打ちボディのヘビーシンキングミノー
この形状を見てもらえればわかる通り、シルバークリークミノーは平打ち性能が売りのミノー。
使い方は当然トゥイッチ、シェイクが主体。
いわゆる流行中のヘビーシンキングミノーですね。
というか、流行が2000年ごろですから、もはや19年ほどの年月をへているわけで、もはや王道のミノーというべきか?
もはや終わろうという平成の渓流といえば、やっぱりヘビーシンキングミノーが制してましたからね。
その流れを組む形で各社から様々なヘビーシンキングミノーが生み出されたのですが、やはりダイワもその流れに乗ってきた。まぁ販売してきたのは最近ですから、若干乗り遅れた感はありますけどね。
ただね、ダイワとくれば遅れて流れに乗るのは当然。
で、そこからさらに「安いのに使えるなんか見たことあるルアー」を出してくるわけですよ。
つまり、最強の遅出しじゃんけんをしてくるんですよ。
ほんとずるいよダイワ。
しかもダイワさんは遅出しジャンケンをしようがユーザーを納得させるレベルのものを出してくる。ピーナッツやTDバイブなどが有名っすね。
僕が個人的にダイワのルアーで一番使ってるのがDrミノーで、渓流専用ではないにしろ、高い性能と安さでトラウトアングラーに好かれてますし、やはりダイワの遅出しジャンケンはあまりにも強い。
そこにきて、渓流専用に開発したミノー「シルバークリークミノー」が2017年に登場したんです。
すでに渓流でD-コン筆頭に流行が成熟しきったヘビーシンキングミノーの流れを分析し、より安価で使いやすいミノーを徹底的に研究して市場にリリース。
そりゃ当然売れるよってわけで2018年には44sが、2019年には61sなどが発売され続けており、高いコストパフォーマンスが人気で結構高評価を得ているんだそうです。
ただね、だからって僕も「うんすごい良いルアーだよ」で終わりたくないんですよ。
ことダイワのルアーにおいては、かつてレビューするだけであまりの大手社員っぷりに貧しき僕の汚れた心が粉砕された。
つまり、ダイワルアーは「ザ・秀才」を極めにきたやつが凄いおおい。 それくらい非の打ちどころがないやつとか普通にいる
でもね、僕はね、そういう人間が一番嫌いなんですよ。
もうほんとうに性格がよくて、優しくて、金持ってて、仕事もできて?
もはや血圧上がって脳卒中だわ。
いや、違う、今回は人間じゃなくてルアーの話なんですけど、ともかくダイワルアーのレビューだけはいつも厳しめの目線でなんとかあら探しするんです。
シルバークリークミノーは渓流での使いやすさを重視
シルバークリークミノーを使って感じたのは「なんか使いやすいな」という感じ。
これといって凄いぞ!的な感じはないんですけど、トータルでみて使いやすいです。
平打ちボディのおかげでトゥイッチングへの反応も良好だし、鱒レンジャー+PEというセッティングで使おうがしっかり動きます。
アップストリームで使うことを前提に設計されているので、釣り上がりが基本の渓流ではしっかりリップが水をつかむし、バランスを崩してルアー側面で水を押す。
つまり、いたって使いやすいミノー。
キャスティングのしやすさも、ヘビーシンキングらしく投げやすい。
重心はセンターよりで飛行姿勢も安定していますし、キャストアビリティもなかなか。まったくストレスになりません。
後方重心系よりも良いわけじゃないですし、リップ角度に対する空気抵抗も多少はありますが、それでもイケてるなこれ、って感じ。
ヘビーシンキングミノーとしての性能は非常にバランスが良いです。
アクションはどれをとってもある程度高い。
ダウンクロスに対する性能もそこそこ。
このヘビーシンキングミノーがあれば、基本どんな場所やタックルでも対応できるでしょうね。
もちろん他のルアーより特別すごい性能があるわけじゃないんですが、完成度という作りこみならトップクラス。
トータルバランスが良いおかげで、誰でも簡単に扱える。
しかも狙ったアクションの出しやすさに重点を置かれている・・・そう考えると、またつらい記憶がよみがえってきます。
そう、これはかつてチヌークSを使っていた時と同じ。
レビューするほどに破壊する僕の自尊心。
きつい。
頭の悪い貧乏人の僕としてはこれほど心が壊れそうになるレビューはない。
というか、もはやレビューしながらミノーをへし折りたくなる。
耐えるんだ。コンプレックスを爆発させてはだめだ。
にしても優秀すぎる・・・なんだこのミノーは!?
そう考えると、まるで開発に参加していたダイワスタッフのトラウト王子こと小林氏レベル。
あまりに爽やかで優秀すぎる性能と見た目にブサオッサンの僕ははらわたが煮えくり返ります。
やっぱりこうなるんだろダイワルアーは・・・クソウ、にくい、なんだこのルアー、あまりにも優秀すぎる畜生!
というわけで小林氏のあまりにもサワヤカなレビュー動画を紹介しておりますが、もうこれだけさわやかにルアー紹介できる人間がいるんですよ。信じられませんよ。
こんな釣りブログで愚痴をのべながらルアー紹介しているオッサンが何かいうよりも、この笑顔一発のほうが十分すぎる。
イケメン、優秀、そして釣りがうまい大手ダイワのスタッフをみながら、この記事を書く僕の気持ちを考えてください。そして察してください。
つまり低所得オッサンはこの時点でやる気なんかありません。
無理無理。
なん万文字小汚い文章書こうが小林氏の笑顔一発でみんな買っちゃうんだからマジで。
しかし、まだ諦められない。
正直このブログは爽やかさとか、優秀さとか、大手社員感とか一切ないし、もろもろ釣りにおける「ダメな感じ」しかないけど、それでもやるしかない。
あきらかに人生の大半が負けていようが、もはや負けていることを気にせずレビューしなければならない時がある。
そう、負けを認めない限り負けではない。
なんていってるけど認めてるからもう負けてるけど、悪あがきだけで頑張るですよ。
コスパが良すぎるシルバークリークミノー
さて、ダイワのトラウト王子の動画を改めて見てしまい、あまりの爽やかに、この極貧おっさん釣りブログの閉鎖すら考えてしまったのですが、それでもレビューを続けるという勇気をもって書きすすんでいます。
そして、このルアー最大の欠点を、このタイミングでブッコむ勇気を褒めてもらいたい。
そう、お値段3000円。
いくら優秀だろうが、高かったら意味なんてないんですよ。
てかね?これだけ良い性能のルアーなんですから、そりゃ高いに決まってますよ。
いくらダイワだってね、いつだってサワヤカなトラウト王子だって、いくら何でも値段だって高いに決まっているわけですよ。
冒頭じゃコスパが良いとか書いたけど、そんなわけないないからね?
そんな良いルアーなんてこの世に存在するわけないし、もう女関係も地獄。10股だよ10股。とんだヤリチンルアーですよほんとうに。
それにもう庶民のことバカにしまくってるから。大手以外のルアーなんて一切認めない的なこといってるから。
みんなこの事実に気が付いてショックを受けてるかもしれませんが、大手のルアーなんてみんなこんなもん
あああウソだよ!
定価で980円だったよ畜生!
ああ安いよ!
こんな優秀なルアーのくせに、大手社員の優秀なやつなのに!安いんだよ!トップクラスで!トップクラスで庶民的!
もいいや、もう。
ああもういやだとため息しかでない。
なんかこう、チヌークSの時とまったく同じ虚脱感に襲われています。
もう最悪。こんな安くて使える渓流ミノー?
やってらんないよもうほーんとずるい。
ああもうこれだからエリート様はサワヤカにさらっと安くするでしょ?しかも嫌味もなくさ。もうそれが嫌味だってのーもーーー
だから許してぇ~~~
嘘つかせてぇ~~~~
このルアーほんとうはバカみたいにお高くとまってるって嘘つかせて~~~
蝦夷10個分の値段とか言わせてぇ~ねぇ~
もうーーーこいつ超サワヤカなんだよーーー苦手なんだよーーー!
シルバークリークミノー アルミ張りのボディで高級感が漂う
もうほんとやる気無くなってきたけど、僕が使っているのは44sなんですね。
まぁね良いルアーですよ。
ええ、終わり終わり。
もういいよマジでも。
ほんとうにデキる子なんです、この子は。はいはい。
ヤマメやイワナにとても最適なサイズだし、この小ささでもトゥイッチで機敏に動いてくれるんで、アップクロスでも使いやすいんですよ。
しかもね、ボディがアルミ張りなんですよ。
アルミ張りとか高級ミノーにしかない仕上げなのに、サラっとこなしてる。
ナチュラルなフラッシングが可能になり、これまたアピール力大。正直すさまじく使える。
というか、やっぱりね、派手なロレックスとか腕に巻く金持ちはだいたい大したこと無い説が通用するというか。
本物の育ちの良い金持ちは、さらっとブレゲで100万円を腕にぶらさげてくるから怖いの。
これが大手ダイワルアーの怖さ。
アルミ張?いや普通にこの値段で出せるでしょ?
的なこと言ってくるんです、もうほんと怖い。シマノの渓流ミノーが顔真っ赤にしてますよ。
とかいいつ刀雅も好きなんですけど、ロストすると痛すぎる値段なんで、980円で買えるヘビーシンキングミノーのほうが便利すぎてつい買っちゃいます。
渓流コスパ対決!リュウキVS シルバークリークミノー
さて、1000円以下で売られている渓流のヘビーシンキングミノーといえば、僕が愛用している・・・
というか、皆さん愛用中のDUOの海兵隊こと渓流兵士スピアヘッドリュウキシリーズがあります。
実際同じような値段なので、どっちが良いのか考えてしまう所があるんですが、基本コンセプトが若干違う両者のミノーを比べて案外シルバークリークミノーにも欠点らしきものを見つけたい。何がなんでもね。
まじでがんばれリュウキ。
飛距離は若干リュウキのほうが上
まずは飛距離ですが、こちらがほぼ互角ながら、若干リュウキのほうが上だと感じます。
キャストアキュラシーに関してもリュウキのほうが少しだけ上。ロッドやラインにもよるし、ここはあくまで主観と割り切ってますが、おそらくリップの角度とボディ形状によるものでしょうね。
リュウキはリップも小さめだし、平打ちながらボディの縦幅も狭く流線形のため空気抵抗も少ないのかも。
ただし、キャスト制度に関してはほぼ互角と言って良いレベルですから、このあたりは気にしなくても良いと思います。
アップクロスではシルバークリークミノーに分がある
シルバークリークミノーは万能性能が売りなんですが、その性能は「渓流を釣りあがる」という意味での万能性能。
一方のリュウキは、アップもダウンもドリフトもこなすことを考慮して作られているので、やはりアップクロスに関してはシルバークリークミノーのほうが尖ってますね。
ヒラの打ち方やロッドワークの反応など、トータルでみると渓流アップクロスでの使いやすさを意識した設計になっているという印象。
このあたりはリュウキより分があると感じました。畜生。
ドリフトやダウンはリュウキのほうがわずかに安定
クロスでなげてドリフトさせてきたり、ダウンへルアーを流す本流での釣りでは、やっぱりリュウキのほうがほんのわずかに扱いやすいと感じてます。
ただ、この扱いやすさっていうのはアピールの部分の話でして。
リュウキのほうが安定力はすごいけど、シルバークリークミノーも安定していて、引き抵抗と動きの派手さが多少あるって感じ。
なので、どちらも凄い使いやすし、もはや好みのレベルの話になっちゃう。
でも、さすがにシルバークリークミノーは万能性能を売りにしてるんですが、リュウキよりは若干アップクロスにベクトルが向いてるルアーなんで、扱いやすさは下がる領域ですね。
リップの強度は叩き上げのリュウキのほうが上
最後にヘビーシンキングミノーの泣き所、リップの折れやすさについてです。
ここはリュウキのほうが上だと感じたというか、もう構造上これは仕方ないというか
去年から使ってたシルバークリークミノー44sのリップが今年はじめに折れちゃいましたね。
ただし、まぁ他のミノーに比べるとそこまで折れやすいっていうイメージではないというか
単純にリュウキのリップがヘビシンの中で特別折れにくい設計になってるだけです。
つまりタフネスさでいえばリュウキのほうが上。
なんせこっちは海兵隊上がりでFBIに入ってきたタイプの優秀さですからね、そりゃタフですよ。ざまぁ!
一方、育ちのよいハーバード卒でFBIに入り幹部なってる坊ちゃん的なシルバークリークミノーのリップは先が広く、根本が細いタイプ。
だから坊ちゃんは!
そしてふたたびのざまぁ!
ごはんがすすむ!キムチに生卵つけたレベルですすむ!!
シルバークリークは厚みもそれなりですが、ボディ幅い合わせて細くなってしまったのが理由か、リップ強度を鬼のように上げようとまではしてませんね。
そのスマートさが仇となったのか、このリップ形状はアップクロスで動かしやすく、ダウンでもあばれすぎない設計上必要なものですし、仕方ないといえば仕方ないでしょう。
シルバークリークミノー は使いやすくコスパが高い優秀なミノー
とまぁ、今回のレビューではシルバークリークミノーの爽やか過ぎるアルミ張りの輝きのせいで、僕のダークサイドが全力で露呈してしまいましたし、あまつさえリュウキを引っ張り出してきて無理やり欠点を見つけるという愚行まで犯してしまった。
そんなTwitterの裏垢アングラーみたいな真似しすぎると逆にメンタルがやられるので、もう僕の完全敗北でいいです。これだからダイワルアーは困る。
しかし、僕にそれだけやらせるってことが凄い。
基本的な欠点が殆どないし、トータルバランス的としては非常に使いやすいですね。
とくに44sのような小渓流で活躍する小型のヘビーシンキングミノーとしては抜群の性能を発揮してくれます。
他にも50s、61sといったモデルもありますし、渓流と
この値段でここまで使える渓流用ヘビーシンキングミノーはなかなか無い。
買える場所もかなり多いし、数もあるのでロストしても手に入りやすいっていう魅力もあります。
うーん、やはりダイワのルアーは毎回レビューするだけ大手社員の超優秀なやつ感が凄くて僕のコンプレックスが爆発してしまいますが、もう仕方がない。認めるしかない。このルアーは使えます。間違いなく。
コメント
安くて汎用性が高い上に、アルミ張りで所有感まであるという鬼みたいなルアーですね〜。
僕もストリーム系の管釣りでお世話になってます。
マジでドクターミノーとこれだけで十分なんじゃねぇかなって思いますw
あ、小林さん、近所のキャス○ィングで働いてるのを何回か見たことありますよ!
生で見たら動画よりも爽やかイケメンでしたw
Dまんさん>ほんとそうですねー、安い、高級感、そして釣れるという反則的なルアーですね。
これの61sが欲しいんですがなぜか見当たらないです、悲しい。
シャローをフローティングのドクターミノーでせめて、ボトムをシルバークリークでせめるだけで渓流はオールコンプリートですね。
なんと、生でみていたとは!うらやましい!
何言ってんだ兄貴
俺らは「ダメさ」が見たくてついてきてるんですぜ?