──ヤマメシーズン解禁。
僕、実は道北地方では一体いつヤマメが解禁するのか色々調べてたんですけど、まぁヤマメの解禁日については色々と複雑ですね。
北海道では道北、道東が5~6月が禁漁。道南が4~5月が禁漁。
これだけならシンプルなんですけど、さらに河川ごとの禁漁区間なんかもあって非常にややこしい!
調べても、これだとサーチが不得意な人は見つけにくいし、僕自身「え、この川今ヤマメ禁漁なの?」「え?ここって禁漁区間に入ってるの?」みたいな場所がいくつもあったんで、最終的に電話で確かめないと不安でしょうがない。
電話では凄い親切におっさんが対応してくれたんですけど、まぁ、そもそも釣り初めのころなんかヤマメに禁漁区間なるものが存在するのかすら知らなかった。いや正直いうと
川釣りの禁漁期間なんてまるで知らなかった。
知ってたのはアキアジ釣っちゃいけないってこと位。いやたぶん、大半の人がそうなんです。
あれは警察が検問する位なんですぐわかるんですけ、逆にヤマメはダレも監視なんかしていないから、地味すぎてまるでわからない。釣り初心者には最初のトラップですね。
いやいや、条例をトラップっていうのはどうかと思うんですけど。今度記事でわかりやすくヤマメの禁漁区間について、キッズでもわかる位簡単に書いてみようかなと思います。
ヤマメ解禁ってことで小渓流に向かう
というわけで、まずはヤマメさんに会いに小渓流へと向かいました。
家に一番近いヤマメがいる小渓流に向かったわけですけど、前回のサクラマス逃避行のおかげで、天塩川水系の水量のある場所は若干恐怖症になっていたわけで。
ともかく、なんか小さくてヤマメしかいなそうな渓流に行こう。
つうわけで、源流にほどちかいエリアに向かいました。
しかし、源流部分に向かうと入渓ポイントがとても少ない。
近くの路肩にある駐車スペースっぽい何か(ただ草が刈ってあった森の端)に車をとめて、そこからグーグルマップを見ながらヤブコギです。
この時期、虫もついに活動をはじめ、今年初となる蚊の猛攻を食らいました。
というか、あちらも人間へのファーストコンタクトだったんでしょう。
「あれ、これ人間だよな、あれ?これどう吸えばいいのかな?」
みたいな感じで僕の手の上でしばらく吸い方を思い悩みウロウロしており、童貞の蚊もいるのだなと改めて実感しました。
童貞モスキート達のとまどい吸血攻撃を受けつつも、すでに幾度となく蚊に血を吸わせてきたビッチ・αトラウトはまったく問題なし。その場をのりきり、ヤブコギの末ついに入渓です。
たどりついたポイントの水質は、かなりクリア。
水深もほどほど、酸素量も餌も多そうなヤマメの楽園のような場所です。
さて何を使おうかなと思ったんですけど、この日のために購入していたハスキージャーク5の黒金はすでに殉職。ということで、虫パターンではなくリアクションパターンでヤマメさんたちを狙うため。
こちらのドクターミノーのフローティングジョイントモデルを使用。
カラーはナチュラル系ノヤマメカラー。
威嚇でアタックしてもらう予定です。
まずは子ヤマメさんが釣れた
釣りあがっていくと、小さなヤマメさんがまずは釣れました。
この位のヤマメさんが相当数いるみたいで、数が半端ではありません。
キャストして潜らせれば、必ずと言って良いほどチェイスがあり、バイト数も凄い。
バラシも相当あったんですけど、2回に1回はキャッチしてたんで10匹位は釣ってました。
やっぱり小さなヤマメさんは好奇心旺盛なので、リアクションバイトしまくりです。
威嚇しているというより
「わーなんか変なヤマメっぽい変なやつが変な動きしてああああぁぁあ!!」
という感じで釣られていく子やまめさん。この子たちも将来サクラマスになり川にでるでしょうが、僕ごときに釣られてしまうと危険です。
普通のヤマメさんが釣れた
つづいて普通のヤマメさんです。
尺にとどかない位で、もうこの辺りに居つくことを決めているようなヤマメさんですね。
人間で例えるなら、高卒で地元で就職を決めた子という感じでしょう。
僕の友達にも山ほどいるタイプですね。
18位まではすごい荒れていたのが、仕事をしはじめて落ち着きはじめ、なんか真面目になりはじめたころです。
地元が大好き。仲間大好き。源流大好き。
つまり、ヤマメ界隈のマイルドヤンキーこそ居つきなのです。
ここで一生仲間と暮らし、子供をうみ、結婚。それがこの位のヤマメさん。
いいですよ。それが一番なんですよほんとうに。
地元を出た僕からするとベストな選択としかいいようがありません。
こういう景色の良いキレイな場所で汚れなく生きていくことが一番幸せなんですから。
銀化(スモルト)ヤマメさんが釣れた
尺サイズのヤマメさんが釣れて、あれ、ニジマスかなと思ったら銀化(スモルト化)するヤマメさんが連れました。
この子は片面にパーマークが残っていたので、これから下りはじめるんでしょうか?
このヤマメさんを人間に例えると、大学や専門学校、就職のために地方から東京へ出ていく子ですね。
いわば、これらから夢のために海へと向かうのです。
彼らが海を目指すのは習性です。
けれども、僕らが都会に憧れ、田舎を飛び出したのも習性でしかありません。
その習性を、私たちは「夢」という言葉で語りますが、彼らもまた、同じように夢という言葉を使っているかも。海に出れば、きっと沢山の素晴らしいことがあると信じているかも。
「僕は海に行ったら立派なサクラマスになって女子にモテまくりたい!」
「私海になったら立派なサクラマスになって男子にモテまくりたい!」
「なんかもう、モテたい!!」
なんか節操のない夢かもしれませんが、正直、魚さんはこういう夢が一番デカイ気がしています。アマゾンプライムのバチェラーの話ではないです。あれ面白いけど。
そんな夢を抱いて危険な本流に出て行きますが、そこはまったく夢の世界などではないわけで。
ニジマスやアメマス、そして下流域にいる怪物・イトウの猛攻を潜り抜け、海に出ても近年出没する青物たちのアタックがある。
しかもおいしそうな餌かと思いきや、それはルアーだったりして、まぁ僕らルアーマンはヤマメにとってどんな存在なのか考えてみたんですけど、
たぶん、偽の消火器売り付けに来る変なオジサン。
ですねたぶん。
で、ヤマメの禁漁区間なんですが、こうして銀化して川を下るのが丁度5~6月ということで、川を下るヤマメを釣らないでサクラマス化させることが目的みたいですね。
巨大なサクラマスになり、漁師の網をかいくぐり、釣り人の針を交わして戻ってくるサクラマスはそりゃ雄大ですね。
ヤマメ釣りを楽しんでみる
今シーズン、実はヤマメ釣りをとても楽しみにしております。
去年はヤマメさんを狙って釣ろう!とか全然考えてなかったんですけど、今年は小渓流のヤマメ釣りを本格的にやろうかなと。
渓流って空気も水もいいし、なにより暑い夏場は小渓流の涼しさが救いですしね。
そういえば、オショロコマ、僕まだ釣ったことないんですよね。
今年は渓流でオショロにも出会えればうれしいです。
今回使用したルアー
ダイワ:ドクターミノーFジョイント
ロッド:めっちゃボロいの
リール:レストアしたリール
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