てなわけで今回はタイトルの通りアメマス釣りに行った話ですよ。
でまぁ、それでもこの日は釣りに行くつもりは無かった。
というか、もう昨日の晩も深夜まで作業をしていて、そこから眠りについたは良いけれど再び起きてしまい、またパソコンに座って作業。
だから目が覚めた時も非常にだるい。むしろダルいを軽く通り越して、死んでからよみがえったゾンビみたいな気分。
てな状況なのに、この日はなんと病院に行かなくてはならない。
ああもうやってられないと、今日も朝から歯磨きしながらTwitterのグラビア釣りガールのスクショを怠らないαtトラウトです。けしからん!実にけしからん!
とか言いながら、やっぱり具合が悪い時はTwitterで釣りガールを見るに限る。
とくに露出が高いのを見るのが最高。そうしたら、ゾンビみたいな顔にも血液がいきわたり、なんだか生きてる気がする。
すごい、生きてるぞ自分。これなら今日も元気に生きられる!
とか言いつつ、実際一番元気になるのは僕もグッド・サンだけなんだけど
自分に元気がなくとも、せめて息子には元気を出して欲しい。それが親心ってものじゃないですか?
でまぁなんか血圧も上がったことだし、病院に向かったのですが、まさかこの後、あんなことになろうとは思いもしなったですね。
病院の待ち時間に釣りに行ってきた
てなわけで向かったのは隣町のとある病院。
ここ数年の間にできた新しい病院なんですが、某市立病院でずっと見てもらっていた担当医の方が独立して作った場所なんですよね。
しかも建物が綺麗で、対応も素晴らしく、先生も滅茶苦茶新設らしいとの噂。
ここ最近市立病院に行くと必ずと言って良いほど嫌なことに出くわすので、こりゃもう病院変えようと思って新たな病院へと向かったんですよ。
で、到着したら確かに小さいけど、新しい感じ。
中に入るとびくりするほど綺麗だし超クール。
しかも初心なのでずいぶん待つのかなと思ったら、看護師の方がやってきて。
「初心だと待ち時間が長くなりますので、時間が近づいたらお電話でお呼びしますよ」
なんて言ってくれるじゃないですか。
いやいや、信じられます?ここ道北ですよ?北海道のド田舎ですよ?
市立病院で滅茶苦茶な待ち時間をソファアに座ってまち
地方からやってきた高齢者が窓口でいつまで待たせるんだと看護師にブチギレてるのを眺めながら
スマホでアプリゲーやるのが定番だったじゃないですか?
そこにきてなに?え?病院いなくていいの?電話でよんでくれるの?うそでしょ?
とまぁ、とにかく待合室に居なくて良いというので、そのまま病院を出て車に戻りましたよね。
いやーありがたい、これは良い病院にあたったなと思って車に乗ったけれども、べつに行くところはない。
いや・・・まてよ?
と、後ろを振り返って荷台を見ると、この間から乗せたままの釣り道具がある。
しかし、そこにあるのはスピンキャストを乗せた鱒レンジャーカスタム。
いや・・・これかぁ・・・と我ながらシマったと思いました。どうせならトラパラとか載せとけばよかった。
でも、せっかく時間があるのならと、普段はいかない隣町の中を流れる川へと向かったのです。
スピンキャスト+鱒レンジャーでスプーンをぶん投げる
向かったのは天塩川水系のとあるポイント。
ただ、僕が普段行く山間の場所などではなく、護岸もしっかりと工事された場所ですね。
普段山の中で渓流ばっかり登っているので、こういう手軽は逆に新鮮に思える。なにこれウェーダーもいらないじゃん?
てなわけで荷台から引きずり出したロッドを片手に階段状のコンクリート壁を下りていきました。
それから周囲を見回して、流れがゆるくなっている所を中心にキャスト開始です。
この日使ったルアーはスプーンで、クルセイダーの7g。
本流じゃぁ基本この7gを投げてるし、短時間でいろんなポイントを探っていくなら、やっぱりスプーンほど手返しの良いルアーはありません。
しかし、問題はタックルですよ。
ロッドをふり、リリースするたびに「ああ、なんでコイツだけだったんだろう」と思わず嘆いてしまうほどのポンコツリール。スピンキャスト80。
そして、魔改造を施してワケのわからない姿になった鱒レンジャーのフジグリップモデルですよ。
でね、こいつでルアーを投げると信じられないことに
キャスト中にテンションが掛かって、ルアーが勝手に止まるんですよ。
音で表現すると、シュルシュルシュルシュルガ!ッポトン。みたいな。
いやなんで止まるの!?
と思ってリールを開けてみても理由がわからない。
とにかく投げるが、後半でなぜかガッ!とラインが止まり、そのままストンと落ちてしまう。
ただでさえキャストしずらいスピンキャストで、しかも飛距離がつねに3割減させられるという悪魔みたいな状況になってしまったんですね。
僕「クソォオオオ!?なんだこれせっかく釣りに来れたのに!!」
と、病院の待ち時間という僅かな時間の釣りをまったく楽しめない。
それでもこのチャンス、ぜったいに逃すわけにはいかない。
なんせ普段から釣りに行けるタイミングが少ないのだから、一回の釣行の価値は計り知れない。
なのに、なんでリールがおかしな事になってるんだよスピンキャストなんか持ってこなきゃ良かった!
とか思ってたら。
突然ロッドが水中に引き込まれたんですね。これが。
突然現れたアメマス
中古で買ったポンコツのスピンキャスト80に悩まされながら、必死にキャストを繰り返すと、突然何かがルアーをひったくるようにバイトしてきました。
場所は流心。
毎度勝手に急ブレーキサミングを掛けて着水させるリールにイラつきながらも、ロッドをあおってスプーンを浮かし、短くフォールを入れ、もう一度リフトした瞬間でした。
なんだ?根掛か?
水面が少し隆起しているし、浅い場所なのは見てとれたけど、いや・・・この状況で根掛とか最悪なんだけど・・・
と思ったけれども、とりあえずフッキングをしてみる。
すると、竿先に伝わる魚の感触。
間違いない、釣れてるぞ!なにか掛かった!
と思ってリールを巻くと、まったく手ごたえがない。とてつもなく軽いフィーリング。
あれ?バレたか?まじか?
と思ったら。
スピンキャスト80のドラグがイカレて一気に緩んじゃったんだな。これが。
もうね、本当に今思い返しても腹が立つんだけど、このリール、いつのまにか強くテンションを掛けたら、なぜかドラグが緩む変なクセが付いてたんですよ。
「いやちょ!まって!まって!」
と慌ててドラグを占めながら必死にハンドルを巻く。
いやこれはバレたろ、絶対バレちゃってるよ・・・と思っていたら、まだ糸の先に何かついてる。
よしいいぞ!これで釣れたらスピンキャスト80のダメさは一切ブログにも書かないでやる!
とかリールを恐喝しながら必死に巻いてくると
足元にやってきたのはアメマスですよ。
そういえば久々に見たアメマス、ああもう秋なんだね、うん。
苦労しながらも、魚が釣れれば全てを許せる。それがアングラーという生き物。
そこでネットを出して魚をランディングしようとした時
あっという間にアメマスがバレたんだな。これが。
いやおおおおい!!!うそだろぉおお!!まじかぁああ!!!
とその場に崩れ落ちそうになるのを必死にこらえていましたが、このショックはデカかったですね。
だって、どう見ても上あごに掛かってたし、使ってたフックもサイズに見合ったものだし、ばっちりフッキングも決めてる。
それに、サイズだって大したことはない、50㎝に満たない程度の普通のアメマス。
こいつをバラした経験なんて今まで一度も無い。たしかに、スピンキャストでアメマスを釣るのは初めてだったけど、だからってそんな──
──いや、お前のせいだな・・・スピンキャスト80!
と持っていたリールを睨みつると、スピンキャストのカバーに付いた水滴が汗のように滴り落ちる。
そうなんです。
アメマスが掛かった時、とりあえずやったフッキング。
じつはこの時、ドラグが緩んだせいで、まったく針が口に刺さってなかったんですよ。
その後ランディング直前では鱒レンの柔らかさと追従性のおかげで難なく寄せれたのですが、針がきちんと刺さってないものだから、手前に寄せた途端首振り一発でバレたわけです。
そして本当に電話がなり「今から20分ほどでお呼びしますね」と言われ、慌てて病院に戻る。
ほどなく病室に呼ばれ中に入り、先生に「今日はどうされました?なにか顔色が悪いですが」と言われ
「いや・・・スピンキャストのせいで魚をバラしまして・・・」
と言い出しそうになるのを必死に抑えていました。
アメマスが釣れそうになってけれどポンコツスピンキャストのせいでバラした
まぁそういうわけでして。
病院の待ち時間にアメマスを釣りにいったものの、ポンコツになってしまったスピンキャスト80のせいで見事にバラしてしまったんですね。
でまぁ本当は僕もそんなこと言いたくないし、スピンキャスト80の名誉のためにも黙っておこうと思ってたんですが、よく考えたらこいつに名誉なんか何一つない上、バラしたらブログに書き散らすと言っていましたからね。もう散々言ってやりますチクショウ。
でもね?
まぁスピンキャストっていうのはパーツの劣化がすごい速いリールなんですよ。
接続部が摩耗しやすいし、使ってる部品だって安物ばっかり。
おまけに隙間もかなりあるから、僕の持ってるスピンキャスト80も、すでに寿命が近いっていう印だったりします。
けれど、まだこいつは頑張ってもらうつもりですよ。
このブログではずっと「ポンコツ」呼ばわりしていて、やれ実用性なんて無いなど、ルアーフィッシングに向いてないなど色々とディスりまくってるリールですけど。
なんでしょうね、やっぱりこいつが好きなんでしょうか?僕は?
手の掛かる子ほど愛されるとは良く言ったものですが、僕にとってはスピンキャストリールがまさにそれ。使いにくい上、すぐ壊れてしまう。けれども、まったく憎めず、なぜか車に積んでいるとかね?
だから、このボロリールをなんとか修理して、毎年のダム湖トップウォーターニジマスに間に合わせるつもりでいます。たのむぞスピンキャスト!おまえ次はドラグ緩くなるなよ!!??
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